ノンアルコールビールの大きな魅力のひとつ。それは、アルコールによる強い刺激がないため、料理の味を邪魔しにくく、食事と合わせやすいことです。
実は、いつもの夕食に合わせるノンアルコールビールの「タイプ」を少し変えるだけで、食卓の満足感は大きく変わります。
日本ノンアルコールビール協会(JNABA)がおすすめする、明日からすぐに試せるフードペアリングの基本をご紹介します。
ペアリングの基本は「色」と「重さ(コク)」を合わせること
フードペアリング(マリアージュ)を難しく考える必要はありません。もっとも簡単なコツは、料理とドリンクの「色」や「重さ(コク)」を合わせることです。
例えば、さっぱりした料理にはスッキリ系を、濃厚な料理にはコクのあるタイプを合わせると、全体のバランスが整いやすくなります。
1. 唐揚げ・餃子 × スッキリ系(ピルスナータイプ)
日本の大手メーカーが得意とする、キレのある爽快な「0.00%」ノンアルコールビールと相性が良い定番の組み合わせです。
唐揚げの脂や、餃子・味噌ダレ系の濃厚な味わいを、炭酸と苦味がすっきりと洗い流してくれるため、次の一口を軽やかに楽しめます。
2. お刺身・和食 × 白ビールテイスト(ヴァイツェン系)
苦味の強いビールは、料理によっては魚の繊細な風味よりも苦味が前に出ることがあります。
一方、小麦を使用した白ビールテイスト(ヴァイツェン系)のノンアルコール飲料は、苦味が比較的穏やかで、やさしい口当たりが特徴です。
バナナや柑橘を思わせるフルーティーな香りが、お刺身や和食の繊細な旨み、出汁の風味と自然に調和しやすく、白ワインのような感覚で楽しめます。
3. スパイスカレー × IPAテイスト
スパイスをしっかり効かせた料理には、ホップの香りを強調したIPA(インディア・ペールエール)テイストのノンアルコールビールも人気です。
スパイス感とホップ由来の華やかな香りが重なり合い、香りのレイヤーをより豊かに感じられます。
実は相性が良い「スイーツ × 黒ビールテイスト」
「ビールと甘いもの?」と驚かれるかもしれませんが、黒ビールテイストのノンアルコールビールは、デザートとの相性が良いことで知られています。
高温で焙煎した麦芽を使用する黒ビールテイスト(スタウト系など)は、焙煎麦芽由来のロースト香を持ち、コーヒーやビターチョコレートを思わせる香ばしさがあります。
ガトーショコラやブラウニーなどの濃厚なスイーツと合わせることで、まるで深煎りコーヒーのような落ち着いたデザートペアリングを楽しめます。
また、少量をバニラアイスにかけて、アフォガート風にアレンジする楽しみ方もあります。
「好き」を見つけるのが、ペアリングの一番の正解
フードペアリングに絶対的な正解はありません。
同じ料理でも、「苦味を合わせたい人」「香りを楽しみたい人」「すっきり流したい人」で好みは変わります。
だからこそ、色々な組み合わせを試しながら、自分だけの「お気に入りの一杯」を見つけることが、ノンアルコールビールの楽しさのひとつです。
ぜひ普段の食卓でも、「今日はどのタイプを合わせよう?」という感覚で、気軽に楽しんでみてください。
参考情報・参考文献
- Brewers Association「Beer Style Guidelines」
- Cicerone Certification Program「Beer & Food Pairing Principles」
- 日本地ビール協会 ビアスタイル資料
- Oxford Companion to Beer(ビールとフードペアリングに関する記述)
※ 味覚や相性の感じ方には個人差があります。本記事は一般的なペアリングの考え方を紹介するものであり、感じ方を保証するものではありません。
基礎知識から実践テクニックまで。
日本ノンアルコールビール協会(JNABA)では、製法の違いや、より美味しく楽しむための知識を学べる「公式検定」を実施しています。
ノンアルコールビールの奥深い世界を、ぜひ体験してみてください。

